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zoom RSS 鈴木隆行 戦力外とされてるそうだけど?そう聞くと、師匠は、

<<   作成日時 : 2006/11/25 23:11   >>

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「どうでした試合?」

乾杯のビールを一口呑むと、鈴木はそう聞いてきた。
表情は思いのほか明るかった。

試合はクラブハウスのテレビで見ていたという。
昨季はもっと良いサッカーをしていた、
クラブは財政難のため主力6人を放出し質が低下した、
上位2チーム以外は、どこもレベルは大差ない……。
そんな話をした後、自嘲気味に笑って言った。

「ま、このレベルで、試合に出れない自分も駄目だけどね!」

そして、静かに続けた。

「今までとは違う状況ですから……」

雪が降り積もるセルビアへやって来たのは今年1月のことだった。
'95年の鹿島入団以来、ブラジル(CFZ)、市原、川崎F、
再びブラジル、ベルギーのゲンク、ゾルダーと、
レンタル移籍を繰り返してきた。
12回目となる今回は、初の完全移籍である。
ゲンクではそのほとんどが途中出場だったが、
それでも機会は与えられていた。

レッドスターでも昨季は6試合に出場、
4月のセルビア杯・ラドニツキ戦では、
初めて先発フル出場し2ゴールを挙げてもいる。
ところが今季はCL、UEFA杯を含め、
ここまで公式戦16試合全てに出場がないばかりか、
ほとんどがベンチ外という憂き目に遭っていた。

──戦力外とされてるそうだけど?
そう聞くと、鈴木は、殊更表情を変えることもなく淡々と言った。

「俺は何の衝撃も受けていませんけどね。
何も見ていない段階で、そう言ったということは完全に度外視されてる。
何か理由があるわけでそこを穿り返しても解決しないとわかっているから。
普通、選手としては移籍先を探さなきゃ拙い状況でしょ。
でも、直接言われたわけではないし、練習も普通にやれているしね。
まあ、辞めろと言われたら一番手っ取り早い。
でも、本当に何とも思ってないんです。
むしろ、これでもし試合に出て、
それを覆すような結果を出せたら
最高に気分がいいだろうなって思うくらいで」



──でも、キレそうになったことはない?

 そう水を向けると、鈴木は
「……聞かないでくださいよ……」と薄く笑い、語り始めた。

「それはさ、ふざけんな、バカ言ってんじゃねぇよ
って思うことは腐るほどあります。
でも、そんなこと、生きていれば誰にでもある、
当たり前のことだと思ってる。

確かに今の状況は、いくら調子が良くても、
仮に俺がロナウジーニョみたいなプレーをしたとしても
試合には出られないわけよ(笑)。
これって、サッカー選手としては致命的だよね。可能性ゼロだもん。
でも、そういう中で、自分が試されているということでしょう? 
いくら頑張っても試合に出られないわけだから、
練習だってサボれるし、適当に生活してもいい。
でも、そうしてしまったら、全ての意味がなくなる。
こういうときこそ、常に必死に、何も考えずにやらないといけない。
逆に涼しい顔して一生懸命やってやるって……
でも、難しいですよ、ホント。

だって、目標がボヤけちゃってるんだから。
今の自分には、気持ちを切らさないで、
コンディションを維持することが
非常に大事なことだとわかってはいるけど、
毎日気分も違うし、精神のコントロールができない時もある。
筋トレ一つするのもキツくて、
いつもならここで追い込めてるはずなのにできないとか。
そういう時に、やっぱり俺は弱かったのか、と。

今までいろいろな経験をして作り上げてきた自分は
強い人間だと思っていたけど、こっちに来て、
実際は、弱い人間だったとわかって、凄くショックだった。
今まで恵まれた環境にいて強いと思い込んでいただけだった。

でも、それもこっちに来なければわからなかったことでね。
前に進んで行こうと思うから、
弱さを知ってショックを受けるわけで、
そういう自分がいるから今の状況も無駄じゃないと思える。
ここでいい加減にやってしまったら得るものはない、ゼロになる。
それが逆にモチベーションにもなる。やっぱり人間、
経験が大事だなってつくづく思う。それ以外にないでしょ、
自分を成長させるには」

──逆境の方が自分を鍛えられる。

「そうでしょう? だって、いい時って何も考えないですよ。
でも追い込まれた状況の時って、いろいろなことを考えるんです。
苦しくてさ。何が悪いんだろう、どうしたらいいんだろうって。
いろいろなものが見えてきて……そういうときこそ逆に、
生きてる実感が湧くよね。不思議と」

鈴木はそこまで快活に話すと、
ステーキを切り分ける手を休めて、ポツリと言った。

「何かね、ずっと、そんなことの繰り返しだと思うんです、俺は」

── 一生が、ということ?

「自分の求めるものがどこでストップするかわからないけど……。
自分に対して、何ていうか、こんな自分じゃダメだっていう、
劣等感……じゃないな、トラウマ……絶望感……とも違うな、
でもそんな感じで自分を捉えてる。
自分が凄く小さい人間に思えるし、もっと大きくしたい。
器を広げたい? そう、デカイ男になりたい! 
金を稼ぐなら日本でもできる。でも俺ね、全て見たいと思ってる! 
世界にあるものを、ひと目でいいから。その欲望はもの凄く強いね。
あっという間に死を迎えるわけでしょう、人間て」

──だから今を一生懸命に、となる。

「でもね、俺、オッサンになってまで、
こんなこと考えて生きていたくないの(笑)。楽して適当に生きたい!
だから今、思い切り詰め込みたいんです」

鈴木には微塵の暗さもなかった。
置かれた状況とは裏腹の、
にじみ出る溌剌さは、一体、どうしたことだろう。

今季に入って、海外のクラブから、
非公式ながら移籍の打診もあったが、鈴木はそれを拒否していた。

「サッカーのことだけを考えたら、
環境を変えればいいのかも知れないけど、
俺はサッカーで成功したいという思いと共に、
人間的に成長したいと強く思ってるから、
簡単に変えることは凄く引っかかる。
俺は嫌なのね……もう、知っちゃってるから」

──知っちゃってるって、何を?

「困難を乗り越えて生きることで、
どんだけ人間的に強くなるかということを」

numberWEB
http://number.goo.ne.jp/soccer/japan/666/20061123-f1-1.html
バガボンドを地でいってるなぁ。カコイイ



日経新聞の「私の交遊録」の欄で師匠のことを話している
杉山愛さんの記事を纏めたと思われるもの。↓

・私の友達との付き合いは狭く深いが、
 その数少ない友達の一人が鈴木隆行君。
・日韓大会ベルギー戦で苦しい状況で決めた彼の姿を見て泣いた。
・知り合ったのは8年以上前。
・彼は口下手で誤解されやすい人だけれど、
 本当の姿はこのシュートのよう。
・「どんな苦しくて嫌な状況に置かれても、
 今を切り抜ければいい時が絶対に来る」
 という信念を彼は持っている。
・彼はサッカーを通じて自分と向き合い、常に自分を成長させている。
・今はセルビアでベンチ入りできていないが、
 「ここを乗り切れば、これ以上苦しいことがあるはずがない」
 と信じて、毎日練習に励んでいると言っている。
・彼とは時々連絡を取っていろいろと話すが、
 いつもエネルギーをもらうのは私。
・試合に出られている自分は幸せなはずだが、
 いつもストレスをためている。
 彼の生き方がそんな私を元気にしてくれる。
・私には「こんなに素晴らしい友達がいる」。 
 彼にはいつも感謝している。

未確認なので嘘かもしれんが、
それでもちとウルウルきたな師匠。・゚・(ノД`)・゚・。 


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